プレゼントキャンペーンとは?効果的な実施手順やギフト選びを解説!

公開日:2025.05.30 | 更新日:2025.05.30
プレゼントキャンペーンとは?効果的な実施手順やギフト選びを解説!
目次

プレゼントキャンペーンは、企業のマーケティング戦略において重要な役割を果たす販促手法です。適切に企画・運営することで、短期的な販促効果だけでなく、長期的なブランド育成にも寄与する強力なマーケティング手法となります。
本記事では、マーケティング担当者や販促企画に携わる方向けに効果的な実施方法を解説します。

プレゼントキャンペーンとは

プレゼントキャンペーンとは、企業が商品やサービスの認知拡大や販売促進を目的として、特定の応募条件を満たしたユーザーや顧客へプレゼントを提供するマーケティング手法です。
プレゼントキャンペーンには様々な形式があり、応募条件や目的によって使い分けることができます。例えば、以下のような企画が代表的です。

SNSキャンペーン

例)SNSでアカウントをフォロー&リポストした人の中から抽選でプレゼント

ハッシュタグキャンペーン

例)ハッシュタグ付きで口コミを投稿した人全員にプレゼント

・来店促進キャンペーン

例)店舗に来店した顧客にプレゼントする

・アンケートキャンペーン

例)アンケートに回答した人へプレゼントする

マストバイキャンペーン

例)商品を購入した際のレシートを郵送または写真データで送付し、応募した方にプレゼント

プレゼントキャンペーンの目的と効果

プレゼントキャンペーンは、単に景品を配るだけの活動ではなく、企業が明確な目的を持って実施する戦略的なマーケティング施策です。ここでは、プレゼントキャンペーンを実施する主な目的と期待できる効果について解説します。

目的 期待できる効果 適したキャンペーン形式
認知度向上 ブランドの露出増加、情報拡散 SNSキャンペーン
新規顧客獲得 会員登録・入会ハードルの低減、顧客接点の獲得 会員登録・入会特典、お友達登録キャンペーン
販売促進 売上増加、購買意欲の向上 サンプル配布、マストバイキャンペーン
リピーター育成 再購入率の向上、LTV増加 ポイント・マイレージ、クーポン配布
顧客データ収集 マーケティングデータの獲得 アンケートキャンペーン

認知度向上

プレゼントキャンペーンでは認知度の向上が期待できます。魅力的なプレゼントは人々の関心を引きつけ、キャンペーン情報が広がることで自社ブランドの露出機会が増えます。特にSNSを活用したキャンペーンでは、情報の拡散力を高め、より多くの潜在顧客にリーチできます。

新規顧客獲得

プレゼントキャンペーンの実施は、心理的なハードルを下げることで、新規来店を促します。例えば、ギフトをプレゼントすることで入会してみよう、と思うきっかけを与え、新規顧客の獲得につなげたりすることができます。LINEのお友達登録などの機能を活用し、顧客との接点を持つのも良いでしょう。

売促進

クローズドキャンペーンのように商品購入を条件とする場合、直接的な販売促進効果が期待できます。「購入すれば抽選でプレゼントがもらえる」という特典が消費者の購買意欲を高め、売上向上に貢献します。期間限定キャンペーンにすることで、購買の緊急性を感じさせ、購入を促進する効果もあります。

また、来店した方やページを見た方に対してサンプルをプレゼントすることで、購入ハードルを低減させ、初回購入を促すのも良いでしょう。

リピーター育成

一度しか利用していないなどの利用頻度が低い既存顧客に対して、クーポン配布などのプレゼントキャンペーンを行うことで、再購入率やLTVの向上が期待できます。ポイントやマイレージ制度を利用したキャンペーンを行うことで、再購入した際のポイントやマイレージを次回以降の利用につなげることもできます。

顧客データの収集と市場分析

プレゼントキャンペーンを通じて、顧客の属性や嗜好に関する貴重なデータを収集できます。特にアンケートキャンペーンでは、プレゼントと引き換えに詳細な情報を取得できるため、マーケティング戦略の立案や商品開発に役立てられます

プレゼントキャンペーンの種類

プレゼントキャンペーンには様々な種類があり、それぞれに特徴とメリットがあります。ここでは、主要なプレゼントキャンペーンの種類についてご紹介します。

オープンキャンペーンとクローズドキャンペーンとは

プレゼントキャンペーンは、誰でも自由に参加することのできる「オープンキャンペーン(オープン懸賞)」と、あらかじめ決められた条件を満たした生活者のみが参加することのできる「クローズドキャンペーン」の大きく2つに分類されます。

オープンキャンペーンとは

商品やサービスの購入・契約の有無に関わらず、誰でも参加できるキャンペーンです。認知拡大を主な目的としており、新規顧客の獲得や話題性の創出に効果的です。具体的な例としては、以下のようなものがあります。

・SNSアカウントのフォロー&リポストで応募できるキャンペーン
・アンケートに回答するだけで応募できるキャンペーン
・クイズに答えて応募するキャンペーン

クローズドキャンペーンとは

対象商品やサービスの購入・契約など、特定の条件を満たした人だけが参加できるキャンペーンです。販売促進や購買意欲の向上を主な目的としています。具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。

・商品購入者を対象としたレシートキャンペーン
・商品についているシリアルナンバーでの応募キャンペーン
・会員限定のプレゼントキャンペーン

SNSキャンペーン

SNSキャンペーンとは、X、Instagram、LINE、TikTokなどのSNSプラットフォームを活用して実施するプレゼントキャンペーンです。情報の拡散力を活かして認知拡大を図る目的で実施されることが多いです。よく見られる形式としては、以下のものがあります。

・アカウントのフォロー&投稿のリポストで応募
・指定ハッシュタグをつけた投稿で応募
・ストーリーズでのシェアで応募
・コメント投稿での応募

ハッシュタグキャンペーンとは?メリットや実施方法を徹底解説

店舗来店キャンペーン

店舗来店キャンペーンとは、実店舗への来店を促進するためのプレゼントキャンペーンです。来店者にプレゼントを提供することで、店舗への集客増加を図ります。

一般的な形式としては、以下のようなものがあります。

・来店者全員にプレゼント
・先着〇〇名様にプレゼント
・特定の条件を満たした来店者にプレゼント

アンケートキャンペーン

アンケートキャンペーンとは、アンケートに回答した人にプレゼントを提供するキャンペーンです。顧客の声を収集し、商品開発やサービス改善に役立てることを目的としています。

アンケートキャンペーンの一般的な形式は以下の通りです。

・簡単なアンケートに回答して応募
・商品使用後のフィードバックを提出して応募
・顧客満足度調査への回答で応募

マストバイキャンペーン

マストバイキャンペーンは商品の購入を参加条件とする、プレゼントキャンペーンです。生活者がキャンペーンの対象商品を購入したうえで、購入証明とともに応募してもらうキャンペーン形式のため、売上アップや競合との差別化が図れます

マストバイキャンペーンの一般的な形式としては以下の通りです。

・レシートなどを添えて応募
・応募ページでシリアルナンバーを入力して応募
・商品パッケージを切り取って応募

マストバイキャンペーンとは?実施手順と成功のコツを紹介!

プレゼントキャンペーンの景品選択肢

プレゼントキャンペーンを企画する際、景品選びは応募率や満足度を大きく左右する重要な要素です。魅力的な景品があれば参加意欲が高まり、キャンペーンの効果も高まります。

家電や旅行券などの高額景品

特にハイエンド家電や海外旅行券などの高価な景品は、通常では手が届きにくいアイテムであるため、多くの人の関心を引きます。ただし、コストと効果のバランスを考慮する必要があります。

体験型ギフト

レストランの食事券やエステ体験、アウトドアアクティビティなど、モノではなくコトを提供することで、より印象に残るプレゼントになります。これらは特に若年層や好奇心旺盛な層に訴求力が高いです。

デジタルギフト

電子的に発行・送付できる商品券やポイントが該当します。ギフトコードやURLをメールやSNSで送るだけで完結するため、氏名や住所などの情報を取得することなく、対象者へ送ることができます。また、配送コストがかからない点も魅力です。幅広い年齢層に受け入れられやすいため、景品の選択肢として含めるのが効果的です。

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プレゼントキャンペーンの実施手順

プレゼントキャンペーンを効果的に実施するためには、計画的に準備を進めることが重要です。ここでは、基本的な実施手順を5つのステップでご紹介します。

目的とターゲットの明確化

プレゼントキャンペーンを実施する際、最初に目的とターゲットを明確にすることが非常に重要です。「なぜキャンペーンを行うのか」「誰に向けたキャンペーンなのか」を明確にしなければ、効果的なキャンペーン設計はできません。

キャンペーン内容の企画

目的とターゲットが決まったら、具体的なキャンペーン内容を企画します。認知拡大が目的なら拡散性の高いSNSキャンペーン、販売促進ならクローズドキャンペーンなど、目的に合った種類を選択しましょう。また、ターゲットが魅力を感じるプレゼント選びや、適切な応募条件の設定も重要です。キャンペーン期間は一般的に2週間〜1ヶ月程度で、季節やセールスサイクルを考慮して決定するとよいでしょう。

 実施媒体の選定

キャンペーン内容が決まったら、どの媒体で実施するかを選定します。選択肢としては、オフライン、オンライン、またはその両方を組み合わせる方法があります。

オフライン媒体

・店舗(POP、ポスター、店頭イベント)
・チラシ、フライヤー
・商品パッケージ
・雑誌・新聞広告

オンライン媒体

・自社Webサイト
・SNS(X、Instagram、Facebook、LINE、TikTokなど)
・メールマガジン
・Web広告

プレゼントキャンペーンを成功させるコツ

プレゼントキャンペーンを実施して成果を上げるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、キャンペーンを成功に導くための具体的なコツをご紹介します。

ターゲットに合わせたプレゼント選び

プレゼントキャンペーンの成功には、ターゲット層が魅力を感じるプレゼント選びが不可欠です。いくら高額な商品をプレゼントしても、ターゲットが欲しいと思わなければ効果は半減してしまいます。

予算別効果的なプレゼント

予算 おすすめプレゼント 効果を高めるポイント
小予算
(500〜1,000円)
・デジタルギフト
・ブランドオリジナル小物
・季節限定食品
・デジタルコンテンツ
手軽さと即時性
オリジナリティ
旬の要素
中予算
(3,000〜5,000円)
・話題の飲食店券
・トレンド雑貨
・人気ブランド品
選択肢の提供
話題性
ブランド価値
大予算
(10,000円以上)
・高級家電
・体験型ギフト
・高級食材詰合せ
・限定コラボアイテム
高品質
特別感
ステータス性

複数のSNSを活用する

SNSを活用したプレゼントキャンペーンでは、複数のプラットフォームを使い分けることで、より多くのターゲット層にリーチできます。各SNSの特性を理解し、適切に組み合わせることが効果的です。

X

即時性と拡散性に優れ、リポスト機能を活用したキャンペーンが効果的です。

Instagram

ビジュアル重視で若年層や女性層へのアプローチに優れています。

LINE

日本国内での普及率が高く、お友達登録などの会員獲得のキャンペーンに活用しやすいです。

TikTok

10〜20代の若年層向けの参加型キャンペーンに適しています。

 継続的なキャンペーン実施

一度限りのキャンペーンでは一時的な効果しか得られません。継続的にキャンペーンを実施することで、ブランドへの定着率が高まり、長期的な効果が期待できます。

定期的なキャンペーン実施

年間のマーケティングカレンダーを作成し、季節のイベントや商品の発売タイミングに合わせて定期的にキャンペーンを実施しましょう。ユーザーに「このブランドは定期的に魅力的なキャンペーンをしている」という印象を持ってもらうことで、ブランドへの注目度が継続します。

シリーズ化したキャンペーン

テーマや形式を統一した「〇〇シリーズ第〇弾」といったシリーズ化したキャンペーンも効果的です。前回参加したユーザーが次回も参加しやすく、徐々にファン層を形成していけます。

PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルの徹底

キャンペーン終了後には必ず評価・分析を行い、次回の改善につなげることが重要です。成功した要素は継続し、課題があった点は改善していくことで、回を重ねるごとに効果的なキャンペーンへと進化させていけます。

成功のポイント 具体的な施策例 期待できる効果
ターゲットに合ったプレゼント 20代女性向けにトレンドコスメをプレゼント 応募率向上、ブランド好感度UP
応募のしやすさ スマホで簡単3ステップ応募 応募離脱率低下、参加者数増加
効果的な告知 SNS広告、店頭POP、メルマガなど多面的展開 認知拡大、応募者数増加
複数SNSの活用 X:拡散、Instagram:ビジュアル訴求、LINE:顧客維持 各層へのリーチ拡大、相乗効果
継続的な実施 四季折々のシーズンキャンペーンの定期開催 ブランド定着、顧客ロイヤリティ向上

プレゼントキャンペーン実施の注意点

プレゼントキャンペーンを実施する際は、いくつかの重要な注意点があります。法的な規制や運用上の課題をしっかりと理解し、対策を講じておくことが重要です。

景品表示法への対応

プレゼントキャンペーンを実施する際には、「景品表示法」を遵守することが不可欠です。この法律は過大な景品提供や不当表示を規制しています。懸賞は「オープン懸賞」「クローズド懸賞」に区分され、それぞれに規制があります。

・オープン懸賞(購入条件なし)

2006年に規制撤廃されましたが、射幸心を煽る過度な景品提供は違反の可能性があります。

・クローズド懸賞(購入条件あり)

取引価格の20倍まで(上限10万円)の景品制限があり、総額上限は売上予定総額の2%までです。また総付景品については、取引価格が1,000円未満の場合は200円まで、1,000円以上の場合は取引価格の10%まで(上限10万円)となっています。

引用元:消費者庁「景品規制の概要」

 

デジタルギフトを活用したプレゼントキャンペーン

プレゼントキャンペーンの景品としてデジタルギフトを活用する企業が増えています。

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購入・申込キャンペーン

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SNSキャンペーンやお申込みのインセンティブとして選べるe-GIFTを活用。ギフトカードからの切り替えで反響が大きくUP! 株式会社はなまる

 

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