謝礼

結婚式のお車代の相場はいくら?相場と渡し方・マナーを解説

公開日:2025.09.09 | 更新日:2025.09.09
結婚式のお車代の相場はいくら?相場と渡し方・マナーを解説

結婚式でお車代を渡すとき、適切な金額や、誰に、どのように渡すべきなのかなど、悩むことも多いでしょう。

この記事では、結婚式におけるお車代の相場から、封筒の選び方、書き方、渡すタイミングまで、失礼のないお車代のマナーについて詳しく解説します。適切なお車代を用意して、感謝の気持ちを正しく伝えましょう。

お車代とは?意味と渡す目的を解説

お車代とは、その名の通り「車代」を意味し、冠婚葬祭の場面にて交通費や宿泊費などの様々な名目で、謝礼として相手に渡すお金のことです。お車代を渡す主な目的は、相手の交通費負担を軽減することと感謝の気持ちを伝えることです。

結婚式では、遠方ゲストの交通費・宿泊費の負担軽減や、主賓・乾杯の挨拶をする方へのお礼として、お車代を渡します。お車代は単なる補助ではなく、「遠方よりはるばるありがとうございます」「大切な役割を引き受けてくださりありがとうございます」という気持ちを形にしたものなのです。

結婚式でお車代を渡す相手は?

結婚式でお車代を渡す場合の適切な対象者を解説します。

主賓・乾杯の挨拶をする人

大役を引き受けていただいたことへの感謝として、実際の交通費に関わらずお車代を渡します。近距離からの参列でも一般的に用意します。

遠方から参列するゲスト

交通費負担軽減のため、新幹線・飛行機・高速道路利用者や宿泊を伴う場合に渡します。片道5千円以上の交通費や片道2時間以上の移動が目安です。

受付・スピーチ・余興などを依頼した友人

この場合は「お車代」というより「御礼」の名目でお渡しすることが多いですが、感謝の気持ちとして3,000円〜5,000円程度の現金や品物をお渡しします。

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お車代の相場はいくら?距離別の金額

お車代の相場は、距離、相手との関係性によって異なります。

主賓・挨拶者へのお車代相場

主賓、挨拶者へのお車代の相場は、1万円〜3万円程度が一般的です。

  • 近距離:1万円程度
  • 中距離:2万円程度
  • 遠距離:3万円以上

遠方からのゲストへの相場

遠方からのゲストへ渡すお車代は、交通費の半額〜全額を基本とします。

  • 片道1時間以内:基本不要
  • 片道1〜2時間:5千円〜1万円
  • 片道2〜3時間:1万円〜2万円
  • 片道3時間以上:2万円〜5万円
  • 宿泊を伴う場合:3万円〜全額

距離によるお車代相場の違い(一例)

・東京〜大阪間:2~4万円(往復交通費約3万円、宿泊含め4万円)

・東京〜福岡間:3〜7万円(往復約6万円、宿泊含め7万円)

・東京〜沖縄・北海道間:5万円以上(往復10万円以上の場合も)

失礼のないお車代の決め方のポイント

お車代の金額を決める際は、いくつかのポイントを押さえることで、相手に失礼のない適切な金額を用意することができます。ここでは、お車代の決め方の重要なポイントについて説明します。

交通費を自分で調べる

お車代の金額を決める際の基本は、相手がかかる交通費を自分で調べることです。ゲストに直接「いくらかかりますか?」と聞くのは失礼にあたるため、以下の方法で調査するとよいでしょう。

  • ゲストの居住地から会場までの交通手段を想定する
  • インターネットや交通機関の公式サイトで運賃を調べる
  • 宿泊が必要な場合は、周辺ホテルの相場も確認する

キリの良い金額で準備する

お車代は、キリの良い金額を用意するのがマナーです。実際の交通費が端数になる場合でも、切り上げてキリの良い金額にしましょう。切り上げる際は1万円単位でキリの良い金額にします。ご祝儀とは異なるため、割り切れる金額でも問題ありません。
例えば実際の交通費が往復12,000円(半額を包む場合は6,000円)であれば、2万円(半額を包む場合は1万円)を包むのが一般的です。少なすぎる金額を包むと、かえって失礼になる場合もあるため注意が必要です。

同条件のゲストには同額を準備

同じ地域から来る、同じ交通手段を使うなどの同じ条件のゲストには、同額のお車代を用意するのが基本です。たとえ親しさの度合いが異なっても、同じ条件であれば同額にするのがマナーです。

お車代の封筒の選び方と書き方

お車代を渡す際は、新品の封筒や新札を用意することがマナーですが、金額に合わせた適切な封筒を選び、正しい書き方で準備することも大切です。

ここでは、お車代の封筒の選び方と書き方について詳しく解説します。

金額別の封筒の選び方

お車代の金額によって、適切な封筒が異なります。

以下は、金額別の一般的な封筒の選び方です。

  • 3千円〜5千円:ポチ袋

5千円以下の少額のお車代の場合は、ポチ袋(小さな祝儀袋)を使用します。ポチ袋は気軽さを表すため、少額のお車代に適しています。

  • 1万円〜3万円:略式のご祝儀袋

1万円~3万円のお車代には、紅白の水引や熨斗が印刷されている略式のご祝儀袋が適しています。

  • 5万円以上:正式なご祝儀袋

5万円以上の高額なお車代の場合は、紅白の結びきりの水引や熨斗がついている正式なご祝儀袋を使用します。印刷されている略式のご祝儀袋は避けましょう。

表書きの書き方

お車代の封筒の表書きは、以下のような書き方が一般的です。

  • 表書きの位置

封筒の上部(水引の上)に名目を書きます。名目は「御車代」または「御車料」と書くのが一般的です。主賓や乾杯の挨拶のお礼としてお車代を渡す場合は、「御礼」と書くこともあります。

結婚式の場合は、「寿」と書くこともあります。

  • 贈り主の名前

封筒の水引の下の中央に贈り主の名前を書きます。

基本的に新郎新婦の名字を記入します。連名にする場合は、右側に新郎の名字、左側に新婦の名字(旧姓)を書くのが一般的です。

表書きは、筆ペンや毛筆で丁寧に書くのが望ましいです。文字は大きすぎず小さすぎず、読みやすい大きさで書きましょう。

裏書きの書き方

お車代の封筒の裏書きは、基本的には不要です。

お車代の渡し方とタイミング

お車代は、適切なタイミングと方法で渡すことが大切です。ここでは、お車代の渡し方とタイミング、そして渡す際の言葉遣いについて解説します。

受付担当者が渡す

最も一般的なのは、披露宴の受付時に受付担当者からゲストに渡す方法です。受付では名前の確認ができるため、渡し間違いを防げるメリットがあります。また、受付担当者が渡すことで、ゲストも断りにくく、スムーズに受け取ってもらいやすいです。

親族が渡す

披露宴の前のウェルカムドリンクの時間や、披露宴の歓談中に、新郎新婦の親や兄弟姉妹がゲストに渡す方法もあります。テーブルを回りながら挨拶をする際に、さりげなくお車代を渡すことができます。

新郎新婦が直接渡す

理想的には、新郎新婦が直接お車代を渡すのがベストです。感謝の気持ちを直接伝えられるからです。ただし、当日の新郎新婦は忙しいため、実際には難しいことも多いです。

披露宴後のお見送りの際に新郎新婦から直接渡す方法もありますが、他のゲストも多く、渡し忘れる可能性もあるため、重要なゲストには事前に渡しておく方が安心です。

事前に郵送する

遠方からのゲストには、事前にお車代を郵送する方法もあります。招待状を送る際に同封したり、別途手紙と一緒に送ったりします。ただし、現金書留で送る必要があるため、手間とコストがかかります。

お車代に関するよくある質問

お車代に関しては、様々な疑問や不安があるかもしれません。ここでは、よくある質問について解説します。

お車代は全てのゲストに必ず渡さなければならない?

お車代を渡す基準は、以下のような場合であり、全てのゲストにお車代を渡す必要はありません

  • 遠方から来る方(新幹線や飛行機、高速道路を利用する方)
  • 宿泊を伴う方
  • 主賓や乾杯の挨拶など、特別な役割を担う方

近距離から来る方には、基本的にお車代は不要です。ただし、地域や家庭の習慣によっても異なります。両家の親に相談することをおすすめします。

お車代を辞退された場合はどうすれば良い?

一度は感謝の気持ちとして再度お渡しを試みますが、それでも固辞される場合は無理強いせず、相手の気持ちを尊重しましょう。現金ではなく受け取りやすいギフトなど、別の形で改めてお贈りすると丁寧です。

現金以外で感謝の気持ちを贈るなら

お越しいただく方々への感謝の気持ちを、現金の代わりにギフトで表すこともできます。心のこもったプレゼントで、特別な感謝を伝えましょう。

タクシーチケット

ご自宅から結婚式場まで、または結婚式場から二次会の会場や駅、ご自宅までといった「点から点」への移動に便利なのがタクシーチケットです。当日の天候が雨であったり風が強かった場合でも快適に移動できます。また事前にチケットをお渡しできれば、「会場までスムーズにたどり着けるだろうか」というゲストの不安も解消することができます。

公共交通機関のチケット

お車代の中でも、高額になりがちな新幹線や飛行機のチケットを事前に手配してお渡しすることで、ゲストの一時的な立て替え払いの負担をなくすことができます。またチケットを購入する手間をゲストにかけさせないという点も嬉しい心遣いのひとつです。そして新郎新婦が時間と手間をかけて手配をしたという事実は、「あなたにどうしても出席してほしい」という特別なメッセージとして現金で渡す以上に、招待への想いと深い感謝を伝えることができます。

宿泊施設の手配

前日入りが必要な遠方からのゲストへは宿泊施設を手配するのも良いでしょう。慣れない土地でのホテル探しや予約は、ゲストにとって負担になるものです。
会場からのアクセスが良いホテルや、快適に過ごせるホテルを新郎新婦が手配することで、出席してもらうことに対する感謝をゲストに伝えることができます

品物のギフト

名店の焼き菓子や高級コーヒーや紅茶の詰め合わせなど、日持ちも長く、常温で持ち運びやすいギフトもおすすめです。地域の名産品や特産品もギフトとして特別感があります。

デジタルギフト

手軽に贈れて喜ばれるデジタルギフトは、近年、お礼の方法として人気です。デジタルギフトは、メールやSNSで直接送れるため、お車代を辞退されたゲストへのフォローや、結婚式の後に改めて感謝を伝えたい場合に最適です。24時間いつでも贈れ、相手はすぐに受け取ることができます。

デジタルギフト(eギフト)とは? オンライン上でギフトコードを贈り、受け取った方が商品に引き換えたり 金券として利用することができるサービスです。詳しくはこちら

デジタルギフトを贈るなら、選べるe-GIFTがおすすめ!

近年、感謝の伝え方も多様化しており、気持ちを伝える方法として、デジタルギフトを利用する方が増えています。デジタルギフトはお車代としてだけでなく、引き出物や受付のお礼などの用途で利用することができます。ここでは、様々な用途で利用可能なデジタルギフトサービスの一例として、「選べるe-GIFT」をご紹介します。

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選べるe-GIFTは現金の代替の手段だけでなく、お礼やお返しなど幅広く活用いただけます。ぜひ、結婚式の各種謝礼に、選べるe-GIFTをご利用ください。

 

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