人事担当者必見！永年勤続表彰制度のお祝いの選び方と勤続年数別の相場

企業にとって永年勤続のお祝いは、長年にわたり会社の発展に貢献してきた従業員への感謝を表明する大切な機会です。永年勤続のお祝いを通じて、従業員のモチベーション向上と会社の発展につなげるためのヒントをぜひ参考にしてください。

永年勤続のお祝いとは？基本的な意味と重要性

永年勤続のお祝い（永年勤続表彰）とは、企業や組織が従業員の長年の貢献に感謝し、その功績を讃えるために行う表彰制度です。働き方の多様化により企業毎の考え方も変化しておりますが、依然として多くの企業で重視されております。

永年勤続表彰の定義と目的

永年勤続表彰は、単に「長く働いてくれたから」というだけの表彰ではありません。長期間にわたって企業の成長や発展に寄与した従業員の貢献に対し、感謝と評価を形にする重要な機会です。

【表彰の目的】

・ 長きにわたる従業員の功績を公式に認め、評価及び感謝する場の提供

・ 他の従業員に対する模範例として表彰

・ 企業文化や価値観の共有と強化

これらの目的を果たすことで、企業と従業員の間の信頼関係を深め、相互の絆を強化することができます。

企業にとってのメリット

永年勤続表彰制度を導入することで、企業側にはさまざまなメリットがあります。

1.  従業員の離職防止効果
表彰制度があることで、従業員が長期的なキャリアを会社内で描きやすくなり、定着率の向上につながります。

2. モチベーション向上
自分の貢献が認められ、公式に評価されることで、従業員の意欲が高まります。これは「ホーソン効果」と呼ばれ、注目されることで前向きな行動変容が起こる現象です。

3. 企業文化の醸成
長く勤め上げることが評価される文化を作ることで、従業員の帰属意識が高まります。

4. 公平な評価制度の確立
勤続年数という客観的な基準で評価するため、部署や役職に関係なく公平な評価が可能です。特に成績が数値化しにくい部門の従業員にとっては、重要な評価の機会となります。

導入コストに対して、これらのメリットが上回ると考える企業が多いため、永年勤続表彰は今日でも重要な福利厚生・人事制度として位置付けられています。

従業員にとっての価値

永年勤続表彰は、従業員にとって多面的な価値をもたらします。長年の貢献が評価されることによる達成感と自己肯定感の向上へ繋げることができます。また、キャリアの節目として自己成長を振り返る機会や、会社での存在価値を感じる機会を創出する効果もあります。

こうした価値があるからこそ、永年勤続表彰は単なる形式ではなく、従業員の職業人生において重要な意味を持つイベントとなっています。

永年勤続表彰でお祝いを贈る際のマナー

永年勤続表彰でお祝いを贈る際には、記念品の選択だけでなく、贈り方や表彰の方法にも一定のマナーがあります。ここでは、のしや水引の選び方、表彰式を行う際の注意点などを解説します。

1.  のしと水引の選び方

永年勤続のお祝いにはのしをつけて贈るのがマナーです。のしと水引の選び方には以下のポイントがあります。

【水引の種類】

永年勤続のお祝いには、一般的なお祝い事と同様に、紅白の蝶結びの水引を使用します。蝶結びは何度あっても良いお祝い事に使われる水引です。

【表書きの例】

のしの表書きには、以下のような例があります。

「御祝」

「祝勤続○年」

「勤続○周年記念」

「永年勤続表彰」

会社の文化や慣習に合わせて適切なものを選びましょう。

【のし紙の色】

一般的に紅白（赤と白）の水引のついた白色ののし紙を使用します。近年ではシンプルなデザインのものや、会社のロゴをあしらったオリジナルののし紙を作成する企業もあります。

【のしの位置】

のしは包装紙の表面中央上部に貼るのが一般的です。

こうしたマナーは日本の伝統的な贈答文化に根ざしたものです。特にフォーマルな表彰式や、伝統を重んじる企業では、こうした細部にも配慮することで、より丁寧な感謝の意を表すことができます。

2. 感謝のメッセージ文例

永年勤続表彰の際には、感謝のメッセージを添えることで、より心のこもったお祝いとなります。ここでは、シーンに応じた文例をいくつかご紹介します。

表彰状やカードに使えるフォーマルな文例

○○様

勤続○○年を迎えられたご功労に対し、深く敬意を表するとともに、

心よりお祝い申し上げます。

永きにわたって職務に精励された功績は、

当社の業績発展に寄与するところでありました。

今後益々のご活躍を祈念し、ここに記念品を贈呈いたします。

令和○年○月○日

○○株式会社　代表取締役社長 ○○○○

○○様

あなたは入社以来○○年の永きにわたり勤続され、

当社の発展に大きく貢献されました。

よってその功績を讃え、ここに表彰いたします。

令和○年○月○日

○○株式会社　代表取締役社長 ○○○○

メッセージカードに使えるカジュアルな文例

○○さん

勤続○○年、おめでとうございます！

○○さんの誠実な仕事ぶりと前向きな姿勢は、

私たちチーム全員の模範となっています。

これからも一緒に会社を盛り上げていきましょう。

○○部 一同

○○さん

勤続○○年という素晴らしい節目を迎えられたことを

心よりお祝い申し上げます。

長年にわたるご尽力に感謝するとともに、

今後も変わらぬご活躍を期待しております。

○○株式会社　○○部長 ○○○○

メッセージを書く際のポイントは、以下のとおりです。

・具体的に感謝を伝える

単に「お疲れ様」だけでなく、具体的な貢献や価値を伝えると心に響きます。

・今後への期待も述べる

過去の感謝だけでなく、今後も一緒に頑張っていきたいという展望も伝えると良いでしょう。

関係性や企業文化に応じて、フォーマルなものからカジュアルなものまで、適切な文例を選んでカスタマイズすることをおすすめします。

永年勤続のお祝い、勤続年数別の相場とは

永年勤続のお祝いを計画する際に気になるのが相場です。

産労総合研究所の調査によると、勤続年数別の記念品の相場は5年で約16,000円、10年で約36,000円、20年で約75,000円、30年で約132,000円となっています。金一封（賞与）もほぼ同程度の金額が相場です。これらはあくまで平均的な目安であり、企業規模や業界によって異なります。

参考：産労総合研究所「永年勤続表彰制度に関する調査」

喜ばれる永年勤続のお祝い7選

永年勤続のお祝いについて、勤続年数や立場に応じた代表的な7つをご紹介します。

1.  金一封

永年勤続のお祝いとして多く採用されているのが金一封です。金一封は使い道が自由なため、従業員の満足度が高く、選ばれやすいお祝いです。金額については勤続年数の長さに応じて増額されることが一般的です。

2. リフレッシュ休暇

従業員の疲労回復や気分転換を目的としてリフレッシュ休暇を付与するケースもあります。さらに、賞与や旅行券も合わせて贈ることで、休暇中に趣味や旅行をゆっくり楽しむことができ、より従業員の満足度を高める効果が期待できるでしょう。

3. 高級ボールペン・筆記具

高級筆記具は実用性とブランドの持つ格式を兼ね備え、幅広い年齢層に喜ばれます。名入れをすることで特別感が増し、生涯大切にされる記念品となります。

4. トロフィーや表彰盾

トロフィーや表彰盾は形に残る記念品として、デスクや自宅に飾ることができ、日常的に表彰の喜びを感じられる魅力があります。表彰文や名前、勤続年数などの美しい刻印が重要なポイントです。

5. カタログギフト

カタログギフトは受け取る側の自由度が高く、好みやニーズに合わせて商品を選べる利点があります。幅広い価格帯から選べるため勤続年数に応じた予算設定がしやすく、多様な従業員に対して統一的に贈りやすいのが特徴です。

6. 旅行券・体験ギフト

物質的価値だけでなく、思い出や体験という無形の価値を提供できるのが「旅行券」や「体験ギフト」の魅力です。特に長期勤続者に対して労をねぎらう意味で贈られることが多く、家族で楽しめる選択肢が好まれます。

7. デジタルギフト

従来の物理的な商品券とは異なり、メールで送ることができます。そのため、テレワークや遠隔地にいる従業員にも迅速に届けられる利点があります。現金に近しいため、社員が利用しやすく、喜ばれるでしょう。また、手渡しで渡す場合はカード形式で贈るのも良いでしょう。オリジナルのカードで贈ることで、記念品としての特別感を演出することもできます。

デジタルギフト（eギフト）とは？ オンライン上でギフトコードを贈り、受け取った方が商品に引き換えたり 金券として利用することができるサービスです。詳しくはこちら

永年勤続のお祝いを選ぶ際のポイント

永年勤続のお祝いを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえることで、より相手に喜ばれる贈り物ができます。ここでは、記念品選びで考慮すべき点を詳しく解説します。

実用性と記念性のバランス

記念品と実用性重視のギフトを組み合わせることでバランスの取れたギフトを贈る方法もあります。例えば、実用的なデジタルギフトやカタログギフトと、記念性のある小さめの記念トロフィーやメダルを組み合わせて贈るなどの工夫ができます。

避けるべきギフトとは

永年勤続のお祝いを選ぶ際には、喜ばれるものを選ぶことも大切ですが、避けるべきギフトを知っておくことも同様に重要です。以下のようなアイテムは、永年勤続のお祝いとしては適さない可能性が高いため、注意が必要です。

1.  縁起が悪いとされるもの

日本の文化では、縁起が悪いとされるアイテムがいくつかあります。特に以下のものは避けるべきです。

・ 靴下、靴、スリッパなど「足で踏むもの」（地位を踏みつけるという意味に取られる）

・ ハサミ、包丁などの「切れるもの」（縁を切るという意味に取られる）

・ 櫛（クシ）など「9（苦）」や「4（死）」を連想させるもの

2.実用性が低いもの

飾るのみなど使い道が少なく、好みが分かれるようなアイテムは、スペースを取るだけになってしまう可能性があります。

・ 用途が限定的な大型オブジェ

・ 飾る場所を選ぶような装飾品

・ 特殊なコレクターズアイテム

3. 勤続年数に見合わない価値のもの

勤続年数と釣り合わない安価なものは、長年の貢献に対する評価が低いとの印象を与える可能性があります。一般的な相場を大きく下回るものは避けた方が無難です。

ギフトを選ぶ際は、文化的背景や個人の好み、職場の雰囲気などを総合的に考慮し、感謝の気持ちが適切に伝わるものを選ぶことが重要です。迷った場合は、カタログギフトやデジタルギフトなど、受け取る側に選択肢を与えるギフトが安全な選択となるでしょう。

永年勤続のお祝いには選べるe-GIFTがおすすめ

選べるe-GIFTは、受け取った従業員の方が自分自身で自由に商品を選ぶことができるデジタルギフトサービスです。電子マネーやECサイトでのお買い物につかえるギフト券、カフェチェーン、レストランなどで使用可能な食事券など、最大●●種類の交換先から好みに合わせて選択できるため、企業側が一人ひとりの好みを把握する負担が軽減されます。

運用の面でも、一括発注と個別配布の両立が可能で、異なる部署や拠点の従業員にも平等に届けられます。メールやSMSでの送信ができるため、在宅勤務の従業員等にも即時に贈ることができ、現在の働き方にも適応した記念品としてご利用いただけます。

デジタルギフト（eギフト）とは？ オンライン上でギフトコードを贈り、受け取った方が商品に引き換えたり 金券として利用することができるサービスです。詳しくはこちら

受け取った方は会員登録やアプリのダウンロードが不要

選べるe-GIFTは面倒な会員登録やアプリのダウンロードが不要なため、簡単にギフトをお受け取りいただけます。

QRコード付きのカードタイプも手配可能

選べるe-GIFTには2種類の配布方法があります。一つはギフトURLをメールやSMSで送付するだけでギフトの送付が完了する「デジタルタイプ」、 もう一つはギフトURLをQRコード化したものを印刷して納品する「カードタイプ」です。

直接手渡しにてお祝いを配布されたい場合は、カードタイプもおすすめです。

感謝と尊重を伝える永年勤続表彰の新たな取り組みとして、選べるe-GIFTを導入しませんか。

法人向けサービスについては下記より資料請求・お問い合わせください。

法人向けサービスお問い合わせ

資料請求